Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.5
2003
噛 む(2)

●健 康
歯の生え変わり時期ではないですか?虫歯ではないですか?過度なストレスがかか り不安を減らそうとしているのではないですか?歯の健康を考えるのであれば、適切な噛むおもちゃを選ぶのは大切です。
●不 安
   1人での留守番というのは大きなストレスの原因の一つです。緊張をなくすのに噛むという行為はよく見られます。噛まないのであれば、吠えたり自分の体を舐めたり穴を掘るという行為をするでしょう。どれも噛むことよりやっかいです。留守番を快適にさせるには、というテーマについては別の回で紹介しますが、適切な噛むおもちゃを与えるということは分離不安の解消に大きく役立ちます。
●管 理
   危険なものを噛むことで命に関わる場合もあります。電気のコードを噛み感電したり、亜鉛を含む塗料のついた木をかじり中毒を起こすかもしれません。噛んで良いものを与えましょう。噛んで良いものをと悪いものを教える時には、安全なおもちゃを用意し、活動範囲を限定するのが良いかもしれません。短時間であれば、クレートの利用も考えてみてください。何かを噛んだ事で罰として1人っきりにするのは避けてください。これはさらに犬を緊張させ、噛むという行為が悪化する可能性が大きくなります。目覚まし時計を早めにセットし、朝の散歩を長めにとってください。人間同様犬も体を動かすことで緊張がほぐれ、ほどよい疲労感を感じるものなのです。
 薄いゴム製のキューキュー音の出るおもちゃは適切ではありません。人間と一緒に遊ぶ場合は良いのですが、犬に与えたままにしておくと噛み切って喉に詰まらせる可能性があります。コングの中に食べ物を詰めておくと犬は夢中になります。ナイロン製の骨型おもちゃにピーナッツバターを塗っても良いでしょう。
 歯の生え変わる時期の子犬であればタオルを水につけて変わった形をつけて凍らせ、何かを噛みたそうにしている時に与えます。この冷たさが歯茎の痛みを和らげます。空洞のあるゴム製のおもちゃにお水を入れて凍らせますが、この水の中にほんの少しの肉汁を混ぜておくと犬には美味しいご馳走になります。
 本物の生の骨は避けましょう。またローハイドも要注意です。食べ過ぎてしまうとお腹に入ってから膨らむので、後から気分が悪くなることがあります。テニスボールにも気をつけてください。外側のカバーを上手にはがし喉に詰まらせる場合があります。飲み込む可能性のある小さすぎるおもちゃも危険です。
●トレーニング
  “犬が良いことをしている時を見逃さないで!”良い行動を教えご褒美を与えま
しょう。
●良いおもちゃ・悪いおもちゃゲーム
   まず3つの噛んでも良いおもちゃを床に並べ、そこに例えば靴など噛んではいけないものをひとつ加えます。犬が良いおもちゃのところへ行ったら、“イエス!”と声をかけ、その行動を思いっきり褒めます。そしてそのおもちゃで遊んであげてください。いけないもののところへ行ったら無視します。それに固執するようであれば、状況設定をします。ペットショップで舐めると苦い味のするスプレーを購入し、靴の上に少量吹き付けます。良いおもちゃはレバーペーストやピーナッツバターを塗ってさらに良いものにし、いけないものは苦い味のスプレーを吹き付けることでもっと嫌なものにすることで、犬にはより明確なメッセージを伝えるのです。

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