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子供と一緒にフセゲーム
子供を育て犬も飼っているという忙しい現代人には、子供と過ごす時間・犬と過ごす時間の板挟みになることもあるでしょう。同時に質の高い時間を過ごす方法をお教えします。最近は「マルチタスク」という言葉で呼ばれていますね。犬のトレーニングは親・子供・犬の共同エクササイズです。子供が犬と学ぶレッスンは、生活全般の見方に影響を与えるでしょう。
報酬にも基づいたトレーニングは、子供の忍耐力を育て、犬のみならず他の子供や大人の良いところを見つけることを教える助けになります。
報酬に基づいたトレーニングは、その家の子だけでなく他の子供も優しいもので恐れる対象ではないと、犬に教えることができます。 |
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<フセとご褒美>
まず大人が犬にキューでフセることを教えます。その後、子供にも参加させましょう。
始めに大人が犬にキューでフセをさせ、子供が犬の鼻先にトリーツを落とすか投げます。子供がうまくその位置に落とせないようであれば、おたまや大きなスプーンでトリーツを出しても構いません。ここで犬が学習することは:
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大人の手助けにより犬はフセのポジションを維持している−マテの強化 |
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子供は良いことをするとご褒美が出ると学習する−子供には良い基礎的学習 |
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犬と子供が管理下のもと、適切な関わりを持つことができる |
子供がタイミングを上手にとれるようになり、犬が適切な反応を見せるようになったら、親の代わりに子供がキューを出しても良いでしょう。唯一のルールは犬がきちんとフセのポジションになるまで、ご褒美をあげるのを待つということです。
<将来に役立つこと>
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このゲームをした後は、犬の飛びつきや子供の食べているものを盗むといった行動が出にくくなります。食べ物を持った子供のいるところではオスワリやフセをよくするようになります。 |
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犬がよくないことをしている時に使う言葉を、子供は覚えます。「だめ」や犬から離れようと逃げることは、犬をよけいに興奮させてしまいがちです。「フセ」というキューが、犬の良くない行動を止めさせるのに役立つでしょう。 |
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遊びに来た子供というのは、その家の犬に興味を引かれるものです。その好奇心と興味を、この「フセ」ゲームを数回行うことで満たしてあげます。 |
■暴力の連鎖■
動物虐待をする子供は、大人になってから人間に暴力をふるうリスクがより高いという研究結果が出ています。世界中の連続殺人犯のうち驚くべき数が、子供の頃に動物を虐待した経験があります。 |
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