Pet Dog Training TIPS Vol.2
<2004>No.6
暑さと愛犬

外飼いの犬達
 小さな犬小屋に入れられていたり鎖でつながれているのでは暑さから逃れることができません。熱射病で命にかかわることにもなります。ほんの少しのトレーニングや管理の方法を変えることで、室内で一緒に暮らすことができるようになります。もし外で飼わなければならないのなら、日陰に入れるようにしてあげてください。日陰は日射状況により変わるので注意してください。水入れがひっくり返ってしまうことのないよう、固定してください。脱水状態にならないように、いつも水入れに水が入っていることを確認しておきます。

暑すぎる状態とは?

 犬の正常時の体温は38度から39度です。体温の上昇にうまく対応できません。体温が41度から42度まで上がってしまうと、たった数分で致命的な脳へのダメージを引き起こしたり死に至ってしまいます。



 夏の暑くはないけれど暖かいという日でも、車内の温度は急速に上がります。これはたとえ日影に置いた場合でも同じです。黒っぽい色の車(黒っぽい毛をした犬も)は、日光を反射せず吸収してしまうので特に暑くなります。気温が25度の日に、日影に置いた車内の温度は33度まで上昇します。日なたの場合には70度にもなってしまいます。

夏のグルーミング:日焼けと寄生虫を防ぐ

 毛が長い場合には通気をよくするために、カットしましょう。ただあまり短くしません。犬も人と同じように日焼けします。明るい色の鼻や薄い毛の場合には、日焼けどめローションを使います。犬専用のものもありますので、獣医さんに尋ねてみてください。
 暑い季節に心配なのがノミです。ノミの管理はしましょう。蚊もやっかいで、フィラリアのもとにもなります。ダニは犬の身体にくっつき血を吸い犬を弱らせるだけでなく、ライム病を持っている場合もあります。こういった寄生虫を予防する商品に関しては獣医さんに尋ねてみてください。
暑い季節になるとアレルギーやその他皮膚疾患による「湿疹」に悩む犬もいます。犬が身体を舐めていたり、毛が濡れていたら調べてみてください。皮膚が炎症を起こしたり湿ったりしているかもしれません。獣医さんが適切なアドバイスをしてくれるはずです。

運動

 運動は気温の低い朝や夕方にしましょう。犬の足裏パッドは敏感です。犬は人間のように靴を履いているわけではありません。アスファルト、セメント、砂など路面には触れて、犬がパッドを火傷するほどでないか温度を確かめてみましょう。きちんと計画を立てておかないと、出かけて家に帰る前に気温が上がってしまいますよ。長いお散歩に出かけるなら、人間と犬用に水を行きましょう。

熱疲労と熱中症の症状

−皮膚が熱くなる
−よだれをたらす
−激しくあえぐ
−突然あえぎが止まる
−頻脈や不整脈
−不安げな、呆然とした、または一点をじっと見つめるような表情
−弱る
−筋肉のひきつり
−身体がうまく動かない
−吐く
−気を失う
−発作症状

緊急処置

−涼しい日影に即座に移動する
−水で犬の身体を冷やす(水は冷たすぎないこと)
−鼻と口の周りに注意する:気道をふさがないように
−氷は使わないこと。血流を抑制してしまうため、身体全体が冷えなくなってしまう
−熱の蒸発を促すため、どんどん風をおくること
−犬に冷たい水を飲ませたり、アイスクリームを舐めさせる(無理にしないこと)

緊急の場合:できるだけ急いで獣医さんのところへ連れて行き、治療を受けましょう。体内の水分を取り戻すために特別な措置や、脳へのダメージを防ぐために酸素吸入などを行うかもしれません。


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