トレーニング用トリーツにレーズンを?
やめたほうがいいかもしれません。
トレーニング用トリーツにレーズンは向いているように思えます。サイズも固さもちょうど良いです。トレーニング用トリーツを選ぶ飼い主さん達に、私があげる2つの項目をクリアしています。
甘くて、ほとんどの犬には魅力的です。固さもあるので、ポケットやご褒美ポーチに入れやすいです。チーズやレバーなど他のトリーツのように、腐りやすいわけでもありません。ここまでくると、レーズンは完璧なトリーツに思えてきます。これを読んでみてください。
「レーズン摂取で、命を落とす犬がいる」
犬にとってのぶどうやレーズンの毒性には、まだ知られていない部分が多いです。毒性に反応する可能性があるのは犬だけなのか、それとも猫などその他のペットもそうなのか。ある特定の犬だけが反応するのか、すべての犬が反応するのかについても知られていません。継続的に長期に渡って摂取するのと、一度に大量に摂取するのとで結果に違いがあるのかもわかっていません。レーズンを食べて腎臓を悪くし、そのまま死につながった犬もいます。ぶどうやレーズンの持つ毒性の可能性については、あまりに多くのことが判明していないため、ニューヨーク市にあるASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)の動物毒物コントロールセンターでは、ペットの飼い主達にぶどうやレーズンを与えないようにとのアドバイスをしています。
2003年4月から2004年4月まで、センターではさまざまな量のぶどうやレーズンを食べた犬のケース140件を扱いました。このうち50件以上で、吐き戻しや命にかかわる腎機能障害などを起こし、7頭は亡くなりました。2才のオーストラリアン・シェパードミックスが急性腎臓障害を起こし、獣医師達の努力も虚しく亡くなってしまいました。
北米では25年以上に渡り、ASPCAの動物毒物コントロールセンターが、動物の薬物中毒に関しもっとも優れた頼りになる機関です。25人の専門スタッフを擁し、うち5人は役員会の認定する獣医師毒性学者です。この特殊なトレーニングを受けたスタッフが年中無休で毒性のある化学物質、危険な植物や製品などに関し、ペットの飼い主達を助け、獣医師達には特別な分析や適切な治療法のアドバイスなどを与えるのです。
2003年にセンターが扱った総数は88,000件です。詳しい情報(英語のみ)はASPCAの動物毒物コントロールセンターのホームページでご覧いただけます。
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