Pet Dog Training TIPS Vol.2
<2004>No.17
ブリーダー選び
 犬をシェルターから選ぶ人もいるし、純血種を選ぶ人もいます。犬のことに熱心な人は、パピーミルやペットショップから購入することに警告をだします。「良いブリーダーを見つけましょう」というのが、私からのアドバイスです。しかしただこう言っても明確ではありませんね。次にあげた項目への答えがほぼ「イエス」なら、きちんとしたブリーダーを選んだと思ってよいでしょう。

販売されている子犬はブリーダー宅で生まれた:別の場所から運び込まれたのではない。
ブリーダーが問屋、ブローカー、ディーラーまたは小売店に子犬を売っていない。
犬の居場所が清潔である。
少なくとも7週までは、販売した子犬を新しい家に渡さない。
子犬たちの親犬(両親)は、2歳以上であり、繁殖前に遺伝的病気について検査をしている。
直系の親族にあたる犬達の健康に関する検査結果や証明書を出す。遺伝的病気に関する最低2年の保証をする。(追記:完全に遺伝の問題がない犬を作るのは不可能です)
社会化の一環として、販売している子犬や成犬を子供や他の動物などと接触させた経験がある。
ブリーダーがあなたに犬の繁殖をするつもりがあるか尋ねる。
ブリーダーが犬の生涯を通じてアドバイスやサポートをしてくれる。
新しい飼い主がもしその犬を飼えなくなったら、犬の生涯を通じ、ブリーダーが引き取ってくれる(お金の返金はなし)。
ブリーダーが、あなたと一緒に契約書の各項目を確認する。
ブリーダーが販売用に3ないし4犬種以上扱っていない。それ以上になると犬種についての十分な知識を持っていることは難しい。
ブリーダーがブリードクラブのメンバーである。
ブリーダーの関心は子犬にとって良い家を見つけることで、受け取るお金は二の次である。
ブリーダーがあなたのライフスタイル、家族、犬や他の動物を買った経験、なぜ犬を飼おうとしているかなど、たくさんの質問をする。
ブリーダーがあなたの尋ねる質問にすべて答え、また尋ねやすい雰囲気を作ってくれている。

●ブリーダーが子犬と一緒に渡すべきもの

子犬は登録済みだと言われたら、きちんとした登録証明書とその後の手続きに必要な詳細を必ず受け取るように。
3代(もしくはそれ以上)の血統図。
食事、ワクチン、駆虫記録、健康保証などの健康に関する記録。
基本的な食事とケアの情報。
買う人側の支払いで子犬が獣医師の診断を受けるべきスケジュールと、しかるべき理由に基づいた獣医師からの書面による依頼があれば、購入した子犬または成犬を返却することができ、それまでに支払ったお金もすべて返金されるという約束。

 ここにあげたものは、あくまでもガイドラインです。できるだけ良い子犬を手に入れようとどんなに努力しても、子犬にリスクはつきものです。同じ犬種を飼っている人からのアドバイスももらいましょう。良いブリーダー選びにあたり、獣医師やトリマーの意見も聞いてみましょう。そして集めた情報を批判的な目でみてみます。話を聞いた人が、本当のことを知っているとは限りません。心身ともに健康な子犬を手に入れることに全力をつくしましょう。そうすれば、あとはあなたの育て方しだいということになります。こうなってほしいと願った犬に成長するかどうかは、あなたが提供できる環境とトレーニングにかかっています。


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