Pet Dog Training TIPS Vol.2
<2004>No.23
ペットドッグマナークラス1でお話する
首輪とリードのこと
●首輪

首輪−友達?敵?首輪はコントロールするための手段です。犬についているハンドルで、私たちの近代的なライフスタイルの中で安全を確保するには避けられません。首輪は個体識別にもなるので、犬が迷子になった時の安全確保に重要です。リードからはなれて怯えた犬が首輪をつけていれば、容易につかまえられます。一方でほとんどすべての首輪は、偶然何かに引っかかってしまい、見ていない間に深刻な問題を起こす可能性があります。(個体識別には、これに代わるものとしてマイクロチップを用いる方法が安全です)

●プレミアカラー

一般的にはリミテッドスリップカラー、ハーフチョーク、マーティンゲールとして知られています。プレミアはリードに圧力がかかると、首輪が軽くしまるようにできています。これで犬に自由にひっぱり回らせることを防げると同時に、リードがたるんでいれば、首輪にも快適なゆるみがあります。レガシーでも好んで使っている首輪の種類です。

●ジェントルリーダーヘッドカラー

さまざまなブランドのヘッドカラーとハルターがあります。レガシーではほとんどのものを試し、20年以上の経験を経ても、ジェントルリーダーがやはりベストなヘッドカラーだと考えています。犬をジャークしたり、引っ張ったりせず、飼い主は静かにリードを持ち、ジェントルリーダーの機能を活かすのみです。1)馬のハルターのような働きをします。頭の向いた方向に動物の体がついていくのです。パワーステアリングのようなものです。2)ジェントルリーダーは動物の自然なコミュニケーション方法を使っています。マズルまわりのストラップが、犬に心理的なメッセージを伝えます。犬の集団を見ていると、上位の犬が他の犬のマズルを口で軽く包み込むようにしています。ほとんどの犬はマズルまわりのストラップを、飼い主のリーダーシップととらえます。最小のトレーニングで、多くの犬がゆったりとした態度に落ち着きます。さらに情報が得必要な場合には、ジェントル・リーダーの使い方を詳細に説明しているDVDまたはビデオを入手してください。

●ベルト式の首輪

多くの犬とほとんどの子犬が、私たちのクラスでは通常使っているベルト式の首輪にうまくなじみます。首がすり抜けてしまわないように、かつ苦しくないくらいに調整しなければなりません。

●イージーウォーク・ハーネス

首輪でもなく従来のボディハーネスでもありません。イージーウォークハーネスは、犬のリードの引っ張りを防止するための道具です。これまで販売されていたノープルハーネスと異なり、リードをつけるためのリングが「前」についているので、犬の引っ張りを防止できるのです。体重がハーネスにかかると、犬は圧力を感じます。私のクラスの生徒たちはイージーウォークハーネスを使っています。サイズと色にはバリエーションがあります。

●チョークチェーンカラーとピンチカラー

過去にはチョークチェーンという言葉は服従訓練と同義語のようにとらえられていました。最近のトレーナーたちのモットーとする言葉は「Use brains, not chains (チェーンでなく、ブレーン(頭)を使え)」であり、その意味することは強い力や脅しによらない、より良い方法があるということです。こういった首輪は犬を傷つける可能性があるだけでなく、犬を混乱させ、痛みを感じた時に見ていたものと痛みを関連付けて学習してしまう可能性があります。首輪が張っている時にそばにあるものに、怒りを向けたり襲うといわれています(リードを持っている飼い主も含めてです)。飼い主によってはチョークやピンチカラーを、他の人に飛び掛ろうとする犬に間違って使います。これにより、犬はさらに近づいてくる犬や人に反応するようになってしまうのです。レガシーのプログラムではチョークチェーンやピンチカラーは使いません。

●リード

リード:友達?敵?リードは愛犬の安全確保のための道具であって、ジャークしたり犬を物理的にポジションにつけるための道具ではありません。私たちは動機付けや報酬を使います。リードを飼い主が引くと、犬は本能的に反対方向に力をかけます。つまり力の反作用が起きるのです。

●トレーニングリード

180センチの革または布製のリードが、トレーニングには使いやすいリードがあります。マテの練習の時などは飼い主と犬との間に適当な距離をとることができ、そばで行うエクササイズの時には小さくまとめられるのでかさばりません。クラス内では他の犬との安全な距離を保つ目安にするために、リードの真ん中あたりに結び目を作ることを勧めています。伸縮するフレキシブルタイプのリードはクラスでは使いません。


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