Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.7
2003
パピークラス
 お客様である飼い主の方々に提供できるサービスの中でもっとも大切なものの1つはパピークラスです。獣医師から許可がでたら、いくつの週齢でもすぐ参加できる形式にします。パピークラスを数週間続けた後、その子犬が通常開催している経験や年齢制限のないしつけ教室に引き続き参加できるようにします。このような形でトレーニングを続けられるようにするには、4,5週間ごとに始まる成犬向けの新しいコースを開催するスケジュールをたてる必要があります。人口密度の高い地域では、子犬の数も多いかもしれません。その場合パピークラスの卒業週齢は13週で、通常のビギナークラスに移します。子犬の数が少ない場合には、パピークラスに十分な数の子犬がいるように、卒業週齢を16週まで引き上げてもかまいません。実際には13週齢までというのが理想的な環境です。
 年間を通し少なくとも週に1度はパピークラスを開催します。別の曜日で週に2回開催すると、仕事を持っているような多忙な家族も参加できる幅が広がります。
 ひとクラスは約50分が良いでしょう。下記のインストラクター・チェックシートにはさまざまな項目があります。その各項目の中から毎週ひとつのエクササイズを選び、形を変えて行うようにします。このリストにあなた独自のエクササイズを加えてみてください。
 エクササイズは時間をかけ過ぎず、短時間で済ませます。ストレスのサインを見逃さないように。飼い主には良いハンドリングを指導します。安全に行うこと、そして子犬が恐怖や不安を感じるレベルを超えないようにすることを強調します。
飼い主との関係
  アイコンタクトと名前
  噛んで良いもの・悪いもの
  言葉を出さないマグネットゲーム
  おもちゃを素直に返す
  空のご飯皿にフードを入れる
  楽しく言葉をかけたり体をさわることで10秒間犬に集中させる
ルール(獣医師・栄養・トリミング・犬に関する法律など)
  資料を渡す
  Q&Aセッション
マナー
  手からフードを優しく食べる
  フードの誘導によるオスワリ
  リードを引っ張らない
  オイデ:飼い主とのあいだを行ったり来たりという形
  誘導によるフセ
  インストラクターが犬をおさえた形からのオイデ
障害に自信を持たせる
  床に置いたポール、はしご、フラフープの間を歩く
  滑る床(ビニール袋を床に敷く)
  フラフープ、トンネル、段ボール箱をくぐる
  階段の昇り降り
  子犬の足の長さ半分以下の高さのジャンプ
  動物病院やトリミングサロンの台の上でおやつをもらう
トイレトレーニング
  資料を渡す
  トイレ用の時間をつくる
  Q&Aセッション
人間との社会化
  飼い主が子犬をインストラクターに渡す
  1分間、ごあいさつのため飼い主同士で子犬を交換
  子犬と子供の関わり(必ず監視のもとで行うこと!)
  インストラクターや飼い主が帽子をかぶる
  インストラクターによる「ガッチャ」エクササイズ
  インストラクターが子犬の目をじっと見つめ、おやつをあげる
  インストラクターによる大きな笑顔、おやつ
犬との社会化
  中型犬サイズのぬいぐるみチェック(シッポから鼻先まで)
  鏡を見せる
  注意深く選んだスタッフの成犬に会わせる
  2頭の子犬が連れお互いに向かって歩き出し、途中体をそらす(飼い主が褒める)
  仲良くできる2,3頭の子犬を30秒間遊ばせる、30秒前に子犬を抱き上げる
  30秒遊ぶ、飼い主が呼ぶ、褒めて再び遊ばせる
新しいもの
  ぜんまいで動くおもちゃの猫や鳥
  操り人形:見せる、匂いをかがせる、その人形で犬の体を撫でる
  さまざまな箱を見せる−子犬がそれを見たらおやつをあげる
  箱の中にオスワリをさせ、その箱をほんの少し(5・6センチ!)移動する
  松葉杖、歩行器、車椅子などを見せる
  子犬を15秒クレートに入れ褒める、出したら声をかけない、この繰り返し
ハンドリング
  Tシャツを着せる
  体に包帯状の紐を巻きつける
  数分間バンダナをつける
  アイ・スパイゲーム(インストラクターが言った体の場所を、飼い主がさわる)
  大きな箱に入れ、10センチほどゆっくりと動かす
  ガッチャ(首輪をつかみ、おやつを与える)
  クラス中BGMとして音楽をかけておく
  クリッカーを鳴らしておやつを与える
  ドアチャイム−飼い主をみたらおやつ
  インストラクター達が手を叩き声を出して騒ぐ、その後子犬におやつを与える
  スケートボードが通る
  楽器を見せ、音を聞かせる
一般的な質問
  Q&Aセッション


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