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VOL.8
2003 |
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ハンドアウト(*1) |
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ハンドアウトはコミュニケーションの補助となります。お手本にすべきハンドアウトはこういった形です。 |
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クラス内で使うものと同じ用語を使う |
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言う通りのことを書く−クラスで実際に教えることを書く |
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ひとつのトピックにしぼる |
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イラストをいれる |
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情報過多にならなように |
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ファイル保存用にマージンを多めにとる |
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メモをとれるよう空白部分を残す |
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インストラクター(または学校)の名前、日付、電話番号を掲載 |
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不明な点や質問などがあった場合はインストラクター(または学校)へ連絡してくださいという一文 |
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学校で書いたものでないなら、著者から使用許可を得ること |
以下3つがハンドアウトの目的です。
a)教える手順−エクササイズごと
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たとえばオスワリを教える順序の詳細です。この手のハンドアウトはクラス参加者でない他の誰がみても、指示にそって上手く行えるようになっていなければなりません。保険をかけるようなものですね。クラス中手順の1つを伝え忘れたり、生徒が他の事に気を取られていても、ハンドアウトをみればそこに書いてあります。生徒がクラスを欠席した場合でも、ハンドアウトを渡せばクラスで行われたエクササイズの内容がわかるということになります。 |
b)よく聞かれる質問への回答集
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たとえば「車酔い」です。生徒から質問を受けても、時間がないためにきちんと満足のいく答えができない場合がしばしばあります。こういった質問はたいていクラスの最後、次のクラス開始まであと5分という時に多いのです。そんな場合に備え、よく聞かれる質問への答えを書いたハンドアウトを作っています。私は生徒にこう言います「とても良い質問ですね。ただ次のクラスが5分で始まってしまいます。急いで答えをお話したくないので、このプリントを差し上げますから持ち帰って読んでメモをとっておいてください。数日のうちにお電話差し上げますけど、いつがよろしいですか?」 |
c)クラス・カリキュラムには含まれない、大切な付加的情報
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地域の犬に関する法律が良い例でしょう。または避妊・去勢について。インストラクターというのは、生徒にとってもっとも大切な情報源です。楽しいこと重要なことなど情報を流しましょう。 |
文章量:必要十分な量の情報を掲載します。私はハンドアウトの各ページに必ずイラストをいれることにしています。きれいなだけでなく、言葉では説明が難しい部分をイラストで見せることができるのです。またメモをとるための余白にもなります。
見せ方:色付きの紙に印刷するのがよいでしょう。ひとつ以上のハンドアウトを渡した時に生徒にわかりやすいのです。例えば「オスワリを教える手順を復習するのであれば、緑色のハンドアウトを見てください」と言えます。レガシーのクラスではすべて白い紙を使っています。ただ他には使っていないイラストをページの右上に入れることにしています。その絵を目印に使うのです。こうすれば色紙を常備している必要はなくなります。「吠える犬に関する質問があれば遠吠えする犬のイラストがある紙を探してください」という形です。ひとつ例外は宿題として出した課題を説明するハンドアウトです。これには赤い紙を使います。1ページのみのとても簡単なものです。ここにはクラスで練習した宿題のやり方を書き、それぞれのエクササイズの詳細を記したハンドアウトがどれかの指示もいれておきます。スタッフはこの紙を「レッド・シート(赤い紙)」と呼んでいます。
よくできたハンドアウトというのは、あなたをプロとして見せるのに役立つと同時にクラスに付加価値をつけるのに役立ちます。
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用語の解説 |
*1 ハンドアウト |
生徒に配布する印刷物 |
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