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VOL.10
2003 |
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「タッテ」の練習
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クラスで「タッテマッテ」は教えていますか?オスワリやフセなどのコントロールに関するエクササイズのほうを重要視し、練習メニューに入れていないインストラクターもいます。初級クラスで教えないのであれば、上級クラスでレッスンメニューにいれることを考えてみてください。 |
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「タッテマッテ」を犬に教える理由をいくつかあげてみます。雨の日など、お散歩の途中止まった時にオスワリをする代わりに立っていてくれたらと思うこともあります。お尻がが濡れずにすみますから!「タッテ」は汚れた足を拭く時にも便利な姿勢です!おとなしく立っていてくれれば、ブラシもかけやすいですね。
タッテはオスワリやフセと別に教えましょう。いくつかの静止系の姿勢を同時にしかも同じ場所で教えると、犬を混乱させてしまうかもしれません。オスワリとフセの間に少し場所を移動してみると良いでしょう、もっともこれは絶対に必要というわけではありません。オスワリマッテなのかフセマッテなのか混乱する可能性があるので、マッテの使い方には注意をするよう飼い主には伝えます。
タッテマッテを教えるステップです。
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フードの誘導を使い、犬が立ち上がるまで犬の頭を前に動かします。大きな犬の場合、人間が数歩前に出なければならないかもしれません。犬によっては人間が前に歩き出すと一緒についてくる犬もいます。4本足すべてが地面についている状態で止め、誘導であるフードに集中させておきます。言葉は一切かけません。まだキューをつけるのは早すぎます。 |
ランダム・スケジュールで犬にフードを食べさせます。
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1度のセッションで2,3回続け、それを1日に2,3度行います。
ほぼ確実に誘導でタッテができるようになったら、口頭のキューである「タッテ」を足します。このエクササイズにはハンドシグナルも適切です。犬はこの時点ですでに誘導の手をシグナルととらえているかもしれません。
飼い主は犬のごくそばに立ち、解放するまで動かさないようにします。犬が2,3秒間立っていられたら、「マッテ」と声をかけてもかまいませんが、必要というわけではありません。 |
他の方法−ポップアップ方式
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犬がオスワリをしている状態から始めます。この方式の場合、誘導を犬の鼻先から始め素速く胸元、つまり両前足の真ん中へ移動させるのです。誘導のフードを追って、後ろに勢いよく立ちあがる犬がいます。この方法だと、前に出てこさせず、ほぼ同じ場所で立たせることができます。すばやく「タッテマッテ」を教えられる方法なので、犬によっては効果的ですが、まったくうまくいかない場合もあります。 |
階段を利用しよう
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少し足を動かしてしまう傾向のある犬は階段を利用するか、またはどこか別の安全で地面より一段高くなった場所を利用すると良いでしょう。犬は足を前に出す前に少し考えます。 |
コンビネーション・エクササイズ
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まず犬に足拭きを受け入れさせます。そこに「タッテマッテ」を足します。
犬に「タッテマッテ」をさせインストラクターが近づき犬に触ります。服従性的な姿勢ではないので、恐がりの犬には、オスワリやフセなどより触られる事に抵抗を感じないかもしれません。 |
−楽しんでください!「タッテマッテ」をフリースタイルのルーティーンに取り入れてみましょう。 |
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