Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.23
2003
クラス・チャレンジ

イラスト1

 これまで慣例のように、世界中の多くの国々で行われる犬のしつけ教室で、コースの最終回になんらかの競技的なことが行われてきました。犬をテストし、得点と順位をつけました。規定の点数に満たない場合は、合格にはならず、コースにもう一度通うように言われました。かつては私も自分のクラスで、このやり方を取り入れていました。何年続けるうちに、私のクラスに通う人達はテストに興味がないことがわかりました。実際、以前の私のクラスに通っていた人達の多くは最後まできちんと出席を続けていたのに、最後の最後で(テストの日)で休むというケースがありました。一方、合格・不合格というプレッシャーがあったほうが、クラスの目標を達成できるという人達もいました。

クラス・チャレンジ

  妥協策として、興味のある人達を対象とし、オプションで参加できるクラス・チャレンジというものを現在は採用しています。ペット・ドッグ・マナー・レッスンの予定を説明をする時に、チャレンジの2つの例をあげます。4週目はオプションとして「自己ベストをめざそう!−お散歩」を、5週目は「リーダーになろう!」チャレンジを。チャレンジに挑戦するチャンスは、コース終了まであります。チャレンジを行うのは、必ずクラス終了後にしています。これはクラスの時間を割かなくてすむように、特にチャレンジに興味のない人達への配慮からです。私達のクラスではクラスとクラスの間に短い空き時間を設けています。この時間帯を利用し、アシスタント・インストラクターがチャレンジを行います。チャレンジに合格したチームには、賞状か賞品を出しています。または、コースの最後に行うグランド・プライズ抽選への参加資格となる名前を書いて抽選箱にいれられる「証明書」を渡します。私はクラスの全員が参加できるレベルの課題を選ぶようにしていますが、個人差がありますので、他の人よりも少し多くの練習が必要な場合もあります。「幸運」を便利に使えます。「今日はついてないや」というのは、競技的なプレッシャーを取り去るのに役立ちます。チャレンジはいくつかのやり方があります。次に紹介するのは、最近私が実際に自分のクラスで使ったものです。

今週のチャレンジ形式:これは1週前に発表し参加者に練習する時間を与えても良いし、突然発表して驚かせても良いでしょう。「今週のチャレンジ」が終わったら、それ以降の週には同じものはできません。次の週はまた別のチャレンジを用意するのです。予定を立てる時に、その週のゴールと、それがゴールのひとつに対応するエクササイズか確認します。ジャッジのルールは明確にしておきましょう。賞品を出しても良いし、最後の大きなくじ引きに参加するための参加券を渡しても良いですね。コンピュータで合格書を作って渡しても良いでしょう。紙の節約のため、一枚に4,5枚作れるくらいの大きさにします。

・3週目のチャレンジ:オスワリ
(ひとつのキューで3秒以内に座る。10秒そのままでいる)
成功しました:(成功したチームの名前)

・6週目のチャレンジ:タッテ
(タッテマッテ。インストラクターが犬にさわる間の5秒間、足を動かさずじっとしている)
成功しました:(成功したチームの名前)

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